皆さんこんにちは。
先日、阪急うめだ本店にて行われた「CL by C.ルメール」のポップアップストアに、佐藤哲三元騎手と共にトークショーのゲストとして参加させていただきました。イベント前に「これでポップアップで顔を合わせるのは4回目ですね」と佐藤さんとお話ししましたし、お店のスタッフもいつもの顔ぶれで安心感がありました。

トークショーでは、春分の日にちなんでイクイノックスの強さについて、騎手目線からお話ししました。イクイノックスの強さは脚質が自由自在でドバイでは逃げて勝ちましたし、日本では後ろから外を回って豪快に追い込むレースも印象的です。私は現役時代にイクイノックスと直接対決した経験はありませんが、現役時代に5度対戦した横山武史ジョッキーに取材したエピソードを紹介しました。武史騎手は「キラーアビリティ、エフフォーリア、アスクビクターモア、ジャスティンパレスでイクイノックスに挑みました。その中でも特に印象に残っているのは天皇賞・秋です。ジャスティンパレスの脚質を考えると、前でレースを運びたいと思っていましたが、スタートはよくありませんでした。道中はイクイノックスが他馬にマークされてペースが速くなるのを後ろから見ていて『これはチャンスだ!!』と思っていました。しかし直線では前にいた馬がスタミナを失速させる中、イクイノックスはさらに伸びて、私の馬もしっかりと追い込みましたが、差せませんでした。あのパフォーマンスを見て、イクイノックスの強さを実感しました」と語ってくれました。

ポップアップ期間中には他にもさまざまなイベントが行われ、ルメールさんのサイン会当日には、なんと元スーパージョッキーのオリビエ・ペリエ氏がサプライズ登場。会場は熱気に包まれました。「CL by C.ルメール」新作のWAKU長袖Tシャツからは自分が馬主である勝負服にちなんで青の4番を着用されました。またIBIXというポロシャツでは、オリビエさんが1998年凱旋門賞を勝利したSagamixの勝負服から発想を得たカラーも展開しています。私がサイン会の後にクリストフさんに連絡を取ったところ、オリビエさんともお話しする機会を得られました。「日本に来るのは約10年ぶりです。これまでは冬の短期免許で来ていましたが、今回は桜を見に来ました。特に日本のレースで思い出深いのはシンボリクリスエスに騎乗したことです。力強い馬体が印象的で、藤沢和雄先生の管理馬で勝利できたことも嬉しかったです。私は騎手を引退はしましたが、今でもフランスで調教に乗っています」と近況も語ってくれました。

私自身もオリビエさんとまさかお話しできるとは思っていませんでした。突然のスーパースターとの会話に感動しました。さらに翌日、ペリエさんは栗東トレーニングセンターにも足を運び、旧知の競馬関係者と笑顔で交流されていました。私も仕事の合間に会いに行ったところ、なんと食堂でカレーうどんを召し上がっていました(笑)。調教の合間にカレーうどんを食べていたという、当時と変わらないルーティーンだったそうです(笑)。クリストフさんやオリビエさん、そしてミルコさんといった外国人ジョッキーたちが日本に馴染んでいる様子は、見ていてとても嬉しくなります。

最後に、読者からクリストフさんへ寄せられた質問をご紹介します。「ドバイワールドカップが近づいてきていますが、サウジアラビアとドバイの競馬のルールの違いや文化の違いを教えてください」とのリクエストをいただきました。クリストフさんは「ムチの使用ルールは厳しいですね。同じ中東でも国ごとに異なり、連続使用回数などに制限があります。食文化については、サウジアラビアではアルコールが禁止されているため、勝利後の祝勝会での乾杯は日本に戻ってからになります。ドバイではさまざまな国の料理が楽しめる点が魅力です」と答えてくれました。
今年のドバイではチェルヴィニアとの参戦が予定されており、日本で始まる春のG1シリーズも含め、クリストフさんの騎乗を応援しましょう!