初めてお話をいただいたのは昨年末の栗東トレセンの調教スタンドで、「私の『CL by C.ルメール』に力を貸してくれますか」とクリストフさんから声をかけてもらいました。嬉しい言葉をいただきワクワクしたのを覚えています。彼とは、プライベートで京都の街や山をロードバイクに乗ったり、普段もジョッキールームの中で話したりしている仲でした。
2022年の4月に私が落馬した時は、すぐに入院していた病院に『CL by C.ルメール』のシャツとキャップを送ってくれ、「これを着て元気になって下さい。私たちジョッキーの回復の強さで、みんなを驚かせましょう」と言葉をいただいたのが印象的でした。札幌に転院した時は私の母親に「夏の北海道競馬の時に普段使ってる部屋が空いています」と宿泊場所を手配して下さいましたし、クリストフさん自身が病院の外まで足を運んでお見舞いに来てくれたのはリハビリのモチベーションに繋がりました。
クリストフさんは現在ドバイでの落馬の影響で休業中です。藤岡康太さんのニュースを現地で聞き、「亡くなったと聞いた時はとてもショックでした。1番の思い出はJRAの騎手に合格した時に、ミルコ・デムーロ騎手と京都の馬のお寺でセレモニーをしましたが、その時に康太さんも来てくれました。暖かく日本の騎手に迎えてくれたことは今でも覚えています」、最後にお別れを伝えたかったそうですが、飛行機のスケジュールの関係でお葬式には参加できず、とても残念そうに話していました。
レースへの復帰については「鎖骨と肋骨にヒビが入りましたが状態は悪くありません。ドバイではビーチを散歩したりとリラックスしながら軽い運動をしていました。5月前半を目標に復帰を目指しています。そのために今朝(4月19日)もトレーニングを頑張りました。騎乗する時は今まで以上にパワーアップして返ってきます」と前向きなメッセージをもらいました。クリストフさんが競馬場に帰ってくる時はみんなで暖かく迎えたいですね。