皆さん、こんにちは。
今週末はいよいよ有馬記念が開催されます。2024年の競馬シーズンの最終戦はホープフルステークスですが、多くの方にとっては有馬記念が年末を締めくくるレースという印象が強いのではないでしょうか。今回は、このグランプリレースに向けてのアーバンシックへの意気込みや、クリストフさんへの「意地悪な質問?」をお届けします。
今年の有馬記念のクリストフさんのパートナーはアーバンシックです。このブログのインタビューは、水曜日に美浦トレーニングセンターでの追い切りに騎乗し、記者会見を終えて東京に戻る車中で行われました。「レース週ですし、馬場状態が少し重かったこともあり、時計自体は目立ったものではありませんが、今朝の調教の動きには満足しています」とのこと。会話の感じからは馬は力を十分に出せる状態であると言うのが伺えます。
前走の菊花賞では、先頭が次々と入れ替わる特殊な展開の中、アーバンシックは後方で折り合いをつけ、向正面から徐々に進出し、4コーナーでは外に出して抜け出しました。「すべてプラン通りにレースが進みました。この馬は若い頃は少しハミを噛むところがありましたが、前に壁を作ってしっかりとレースを教えることができました。実は、京都の3000mはコーナーを6回まわるので、中山競馬場と似ている部分があります。もちろん、京都競馬場よりも小回りで最後の直線は短いですが、私がアーバンシックに乗る中で作戦を大きく変えることはありません。あくまで馬のリズムを優先します。その中でも、ドウデュースの動きは確かに気になるところです」と、ライバル馬への警戒も忘れていない様子でした。クリストフさんが最も大事にしているのは、それぞれの馬に合ったリズムで走らせることだと再認識しました。また、3000mを走り切ったことからスタミナも兼ね備えているのも強みになるでしょう。
「これまで17回騎乗した中で、印象に残っている有馬記念は何ですか?」と質問してみました。いつも即答するクリストフさんが、「うーん、ムツカシイ」とじっくり考えている様子でした。その中からクリストフさんが口にした次の3頭を年代が古い順から紹介します。「エイシンフラッシュは思い出に残っている馬の一頭です。3コーナーから4コーナーにかけて手応えが抜群でした。前の馬にのっかかるくらいだったので、思わず前を走っていたジョッキーに声をかけました。コーナーで勝つことを意識できた分、レースの印象が強いですね」この年はオルフェーヴルに3/4馬身差まで迫った2着でした。
「オーシャンブルーも良いレースをしました。その前の金鯱賞で勝利し、有馬記念に池江厩舎のチームが馬をピークの状態で出走させてくれました。人気はなかったですが、状態の良さが成績に結び付きましたし、私自身もこの馬の走りには驚きました」この年はゴールドシップから1馬身1/2差の2着でした。「最後の1頭はクイーンズリングです。この年の有馬記念は2〜3頭の中から騎乗馬を決めました。クイーンズリングを選んだ時、エージェントから『本当に大丈夫?』と言われたほどです。私は自信を持っていたので、結果で示せて良かったです」クイーンズリングはキタサンブラックから1馬身 1/2馬身差の2着でした。これら3頭に共通しているのは、全てその年のチャンピオンに敗れたということです。クリストフさん曰く、「これらの馬たちは全力で走ってくれ、結果的に強い馬に負けたのだから満足できる内容だった」とのこと。また、私の質問が「負けた有馬記念で印象に残ったレースは?」ではなかった点も興味深いです。ハーツクライ、サトノダイヤモンド、イクイノックスで優勝したレース以外も大切にしているのだと感じました。
皆さんも、この意外な回答を楽しんでいただけましたか?『CL by C.ルメール』のブランドホームページに英語ページが開設され、海外のお客様もサイトから直接購入していただけるようになりました。クリストフさんは「以前のブログで告知したように、音楽のプロジェクトも順調に進んでいます。英語のサイトが出来たことで日本国外でも競馬の魅力を色々な角度からアピールしていきたいです」と話しています。有馬記念を的中させて、『CL by C.ルメール』の商品を年末にお世話になった方へのプレゼントにしてみてはいかがでしょうか。有馬記念当日は、私も中山競馬場に足を運び、エキサイティングなレースを楽しむ予定です!