皆さんこんにちは。
クリストフさんが 2週連続でG1レースを制覇しました。
菊花賞は逃げ馬が不在の中、途中で何度も先頭が入れ替わるという波乱の展開となりましたが、クリストフさんは冷静にレースを運び、見事にアーバンシックで勝利を収めました。レース後にクリストフさんに勝負のポイントを伺うと、「リレーのように先頭の馬が入れ替わる特殊な展開でしたね。3000mの長いレースなので、ゲートを出てからまずは馬の折り合いに専念し、外を回らないように気をつけました。1周目のゴール板を過ぎたところで外に出しても、アーバンシックはリズムを保ってくれました。1000m地点でアドマイヤテラが外をまくって行きましたが、そこで動くのは我慢しました。結局、武豊騎手の後ろにつけてから直線に外に出すと、素晴らしい脚を使ってくれました」と振り返りました。私は京都競馬場6階の放送席からレースを観戦し、あらかじめクリストフさんから聞いていた「菊花賞の優勝のポイント」をリスナーの皆さんにシェアすることができました。そして、彼がその通りにレースを運び、見事に勝利を掴む姿に感心しました。
アーバンシックはベストターンドアウト賞も受賞し、厩務員さんにとってはダブルでの喜びだったことでしょう。レース後のクリストフさんは「ほっとしています。このレースでは4頭の中から騎乗馬を選ぶ必要があったからです。今回の馬の調整に関して、厩舎スタッフはもちろん、障害の石神深一騎手が追い切りで調整してくれたのも勝因の一つだったと思います」と、チーム全体への感謝の気持ちを述べていました。また、アーバンシックを管理する武井亮調教師も、「ルメール騎手のレース運びはさすがでした。レース後、多くの調教師から『おめでとう』と声をかけられ、『見事な騎乗だったね』という称賛が相次ぎました。メイショウタバルが前半でハナに立たず、スローな流れとなった中で、アーバンシックは向正面ではしっかりとポジションを上げ、3コーナーで武騎手がまくって行った際も冷静に対応した判断力には舌を巻きました」と、そのレース運びに感心していました。
菊花賞当日は、プレゼンテーターとして阿部一二三選手が競馬場に登場しました。優勝セレモニーの後、パドックでのスペシャルトークショーにクリストフさんがビタミンSお兄ちゃんの紹介で現れると、観客から大きな歓声が湧きました。トークショーでは、阿部選手が「ジョッキーの体幹の強さに驚きました」とコメントし、実際にクリストフさんの腹筋を触って「ムキムキですね。バキバキじゃないですか!」と感想を述べていました。「今日は競馬場で素晴らしい刺激をもらいました。久しぶりに関西に戻ってきて、ここでたくさんのパワーをもらえました。次(オリンピック)に向けて頑張っていきたい」と意欲を語っていました。クリストフさんも阿部選手について、「柔道と競馬は競技は違いますが、勝負の興奮を共感してもらえたのではないでしょうか。彼はトップレベルの選手なので、優しい表情の中にもアスリートとしての強さを感じました」と、実際に会えてよかったと語っていました。
これからも重要なレースが続きます。天皇賞・秋では、オールカマーを制したレーベンスティールでの参戦が予定されています。ルメール騎手は「レーベンスティールは前向きな馬で、前走では前に壁を作ってうまく折り合うことができました。その経験が今回のレースでも生かされると良いですね。メンバーは強くなりますが楽しみです」と意気込みを見せました。また、その翌週は日本の競馬を休み、アメリカのブリーダーズカップに騎乗する予定です。デルマソトガケはこれまで2回のアメリカ遠征を経験していますが、「前回の日本テレビ盃ではもう少し頑張れるかと思いましたが、このレースを使ったことで上積みを期待しています」とコメント。さらに、BCターフではローシャムパーク、BCジュベナイルターフスプリントではエコロジークに騎乗予定。「デルマー競馬場での騎乗は初めてですが、競馬を見てコースのイメージはつかんでいます。現地には仲の良い騎手もいるので楽しみです」と、初のデルマー参戦に期待を寄せています。
週末に迫った天皇賞・秋といえば、2022年と2023年にはイクイノックスが連覇を達成しました。今年も注目が集まる中、CL by C.ルメールからイクイノックスの新コレクションが11月14日に販売予定です。詳細は近日中に告知されるとのことなので、ニュースレターに登録しどうぞお見逃しなく!