先週末のスプリンターズステークスで、クリストフ・ルメール騎手はナムラクレアに騎乗した。スタートから武豊騎手のジューンブレアがハナを奪ってペースを作り、勝ち馬ウインカーネリアンは手綱を抑えつつ二番手を追走。ルメール騎手のナムラクレアは好スタートからサトノレーヴを目標に中団で脚を溜め、直線でもスムーズに進路を確保したが、前との差は詰まらず3着に終わった。「ナムラクレアの状態は良かったです。スタートも決まり、最も力があると見ていたサトノレーヴをマークしました。ただ、4コーナーでサトノがもう少し早く動いてくれれば展開は変わったと思います。私が外へ出した時には、すでに勝負は決定していました」と振り返る。
勝利ジョッキーは三浦皇成騎手。G1で127度目の挑戦で掴んだ悲願の勝利だった。ルメール騎手も検量所で「おめでとう」と声をかけ、讃える気持ちを隠さなかった。「もちろん3着に敗れたことは悔しいです。ただ、今日は皇成くんの勝利を祝いたいです。彼には以前、アーモンドアイの追い切りを国枝調教師と相談して任せたこともあり、騎乗技術や馬のコンディション判断は的確です。落馬の苦しい時期を乗り越えてきただけに、彼の喜びは自分のことのように嬉しい」と語る。スタンドには「ミウラ」コールが響き、多くのファンに愛される姿が印象的だった。

そしていよいよ凱旋門賞が迫る。ルメール騎手は船橋競馬場でマリーンカップに騎乗後、フランスへ向かう。アロヒアリイを管理する田中博康調教師とのコンビで9月28日に中山競馬場でもアルバンヌで勝利を共にした。その時の師からの言葉は「フランスでも馬の状態は順調です。現地での最終追い切りは凱旋門賞を勝った経験のあるステファン・パスキエ騎手に任せます」だった。前走のギヨームドルナノ賞では初騎乗ながら主導権を握ってハナに立ち、直線では余裕をもって押し切った。「アロヒアリイは期待以上の走りを見せてくれました」と笑顔を見せる。

舞台となるロンシャン競馬場は、起伏の激しいコースで最後の直線は500m以上。日本馬にとっては重馬場が不利と言われるが、ルメール騎手はジョッキー目線からの攻略法を語る。「ロンシャンでは戦略的に乗ることが大切です。スタートから500m地点にフランス語でle petit bois(プティボワ)という小さな森があり、ここから上り坂が始まります。そこで動くとゴール前まで脚力が残りません。直線に入る前のフォルスストレートも重要で、馬に息を入れながら馬群をどう捌くかがポイントです。直線はまだ500mありますから、仕掛けが早いと最後に止まってしまいます」と強調した。このほかにペースであったり良馬場か重馬場かの違いも出てくる。
世界中が注目する凱旋門賞。アロヒアリイとルメール騎手の挑戦に加え、クロワデュノールやビザンチンドリームといった日本馬の走りにも注目が集まる。ジョッキーたちの心理戦を含め、世界最高峰の戦いを楽しみに待ちたい。
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世界中が注目する凱旋門賞。アロヒアリイとルメール騎手の挑戦に加え、クロワデュノールやビザンチンドリームといった日本馬の走りにも注目が集まる。ジョッキーたちの心理戦を含め、世界最高峰の戦いを楽しみに待ちたい。
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SNS企画「#ルメールへの質問」に届いた読者からの質問に答えてくれました。
質問(マリブーさん)
「ルメール騎手が少年時代から2024年までの凱旋門賞で、1番印象に残っているレースはどれですか?」
ルメール騎手
「私の1番は1997年の凱旋門賞で、パントレセレブが優勝したレースです。彼は見た目がとても美しく、エレガントでスムーズな走りをしていました。騎手のオリビエ・ペリエはフランス競馬のヒーロー的存在でした。当時、私はまだアマチュアジョッキーで『いつかオリビエのように素晴らしい馬でビッグレースに勝ちたい』と夢見る少年でした」と当時を思い出しながら話してくれました。
パントレセレブは後ろから追い込み、最後の200mで後続を一気に引き離して5馬身差をつけインパクトのある走りを披露しました。
『CL by C.ルメール』ブログでは、引き続き「#ルメールへの質問」をX(旧Twitter)で募集中です。どしどしご質問ください。
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質問(マリブーさん)
「ルメール騎手が少年時代から2024年までの凱旋門賞で、1番印象に残っているレースはどれですか?」
ルメール騎手
「私の1番は1997年の凱旋門賞で、パントレセレブが優勝したレースです。彼は見た目がとても美しく、エレガントでスムーズな走りをしていました。騎手のオリビエ・ペリエはフランス競馬のヒーロー的存在でした。当時、私はまだアマチュアジョッキーで『いつかオリビエのように素晴らしい馬でビッグレースに勝ちたい』と夢見る少年でした」と当時を思い出しながら話してくれました。
パントレセレブは後ろから追い込み、最後の200mで後続を一気に引き離して5馬身差をつけインパクトのある走りを披露しました。
『CL by C.ルメール』ブログでは、引き続き「#ルメールへの質問」をX(旧Twitter)で募集中です。どしどしご質問ください。
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『CL by C.ルメール』からのニュースです。ルメール騎手と松山騎手が奈良県広陵町を訪問し、競馬専用ソックスの開発に向けて地元職人と意見交換を行なった(開発には岩田騎手も参加していますが当日は欠席)。広陵町は「靴下の町」として知られ、伝統の技術とトップジョッキーの経験を融合させた初の試みとなる。CL by C.ルメール企画のこのハイテク長ソックスは、プロはもちろんアマチュアやファンの皆さまにも愛用いただけるアイテム。完成をどうぞご期待ください!
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