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今週末、クリストフさんはフランス・ドーヴィル競馬場でアスコリピチェーノとアロヒアリイの日本馬2頭に騎乗します。

日本時間の8月12日の午後7時に電話をすると、シャンティからドーヴィルへの移動の最中でした。恥ずかしながら、このブログの取材を申し込んだ時に私は「えっ、今フランスにいるのですか!!」と世界を回るフットワークの軽さに驚いていました。インタビューを始めると電話の向こうから、「今朝はシャンティでアスコリピチェーノを見てきました。助手さんが乗っていて、状態はとても良さそうでした。私も地元フランス馬の調教にまたがってきました」と早速、調教場で日本馬を確認して、自身も馬に乗ってきて一仕事終えたことを報告してくれました。

アスコリピチェーノが出走するジャックルマロワ賞(GⅠ)は、芝直線1600メートルで行われる欧州夏の最強マイラー決定戦。長年競馬を見ているファンにとっては、1998年にタイキシャトルが勝利した印象深い一戦でしょう。ルメール騎手はフランス入りする前の8月3日にピューロマジックでアイビスサマーダッシュを制覇。直線競馬での勝利は実に5年ぶりでした。直線競馬は日本では行われているのが新潟競馬場のみと非常に珍しいレースです。ジャックルマロワ賞は直線1600mで争われます。日本にはこの条件のレースがないため、「攻略法はありますか?」とストレートに質問しました。

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「もしスタートからハミを取って行きたがる馬なら、馬の後ろで“壁”を作ることが大切ですね。コーナーがあればそこでハミを抜きますが、直線レースでは勘違いしてそのまま走り切ってしまうことがあります。タメを作ることが重要ですね。もちろん脚質や馬場状態によっては逃げて押し切ることもありますがね」と乗り役目線で直線レースの注意するポイントを教えてくれました。アスコリピチェーノの海外遠征については「彼女はオーストラリアやサウジアラビアにも行っていますし、海外遠征慣れしていますよ。私と一緒でアウェイが大好きです(笑)」とにこやかな口調からは遠征に対しての不安は感じられませんでした。
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もう一頭の日本馬、アロヒアリイは、ギヨームドルナノ賞(GⅡ)に挑戦します。日本では馴染みの薄いレースですが、フランスでは凱旋門賞の重要な前哨戦で、2023年の優勝馬エースインパクトもここを勝って凱旋門賞を制しました。ルメール騎手にとっては今回が初コンビです。「レース映像は見て走りは頭に入れています。2歳時からポテンシャルを感じさせる走りでした。このレースで1、2着に入れば凱旋門賞への出走も見えてきますね」さらに天候や馬場についても言及。「この1週間は好天が続きます。硬い馬場と平坦なドーヴィルは日本馬に合うと思います。フランスは34℃位と気温は高いですが湿度が低く、過ごしやすいですよ。私は土日だけでなく、その前も現地馬の依頼があるので4日間連続でドーヴィルで騎乗します」とこれから続くドーヴィルの競馬開催を待ち望んでいるようでした。
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また、先週末の競馬で4600勝の偉業を成し遂げた武豊騎手にもコメントを残しています。「このような歴史的瞬間に立ち会えて嬉しいですね。テニスのラファエル・ナダル選手や、ゴルフのタイガー・ウッズ選手と一緒で武豊さんは競馬で圧倒的な成績を残しています。ただただ尊敬します」とレジェンドの積み上げてきた成績を讃えていました。

今週末のクリストフさんのレース映像はグリーンチャンネルでも「2025ジャックルマロワ賞中継」として放映させるようです。1998年以来の日本馬の優勝の瞬間をテレビで応援しましょう!!
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SNS企画「#ルメールへの質問」に届いた読者からの質問に答えてくれました。

質問(tomoトモ⚡️さん)

「ルメール騎手はとてもポジティブなイメージがあります。ポジティブでいるための“自分へのご褒美”のようなことはありますか?」

ルメール騎手

「もちろんレースで集中力を保つことが第一です。そして、仕事以外でも集中して打ち込めることを作るのが大切です。私は旅行が好きですし、ブランドのアイデアを考えている時も夢中になれます。重要なレースではプレッシャーもありますが、他の活動に没頭すれば忘れることができ、結果的に騎乗時の判断もシャープになります」

『CL by C.ルメール』ブログでは、引き続き「#ルメールへの質問」をX(旧Twitter)で募集中です。どしどしご質問ください。
Iris Henry
Article written by

藤井勘一郎

こんにちは、藤井勘一郎です。このたび『CL by C.ルメール』のホームページでクリストフ・ルメール騎手のブログを担当させていただく事となりました。毎週金曜日、私からの視線でルメール騎手の魅力や競馬の話、そして『CL by C.ルメール』に対しての情熱を書いていくつもりです。文章を書くことは私にとって新しいチャレンジですが、引き受けたからには皆さんにも楽しく読んでもらえるように頑張ります。よろしくお願いします!