2024年11月22日

ジャパンカップといえば、昨年はイクイノックスが圧巻の走りで制し、引退レースとして大きな注目を集めました。レースではパンサラッサが前半1000mを57秒台で飛ばす大逃げを打つ中、イクイノックスは10馬身以上離れた2番手のタイトルホルダーをマーク。直線では冷静に追い出し、最終的にはリバティアイランドを突き放しての快勝でした。クリストフさんはこのレースを振り返り、「展開は予想通りで、先行するパンサラッサとは距離が離れていましたが、スタミナ豊富なタイトルホルダーの後ろは理想的な位置取りでした。直線でイクイノックスにGOサインを出した時には、後ろからロケットのような馬が来ない限り大丈夫という確信がありました！！」と語りました。

「イクイノックスと過ごした時間は、自分のキャリアの中でも非常に大切な瞬間でした」と語るクリストフさん。その実績が示すように、レースごとにプレッシャーは確実に増していったといいます。「多くのファンの視線を感じることはもちろん、日本だけでなく海外メディアからの注目も非常に大きかったです。それでも、これほど特別な馬に騎乗できるのは、ジョッキーとしてこの上ない幸せでした」とその喜びを振り返りました。さらに、「展開が必ずしも味方しない時でも、イクイノックスの力がそれをカバーしてくれる場面が何度かありました。その時こそ、自分が冷静であること、自信を持ってレースに導くことが重要だと気づきました」と語り、チャンピオンホースに騎乗することで得られる学びは計り知れないと話していました。引退後、イクイノックスは社台スタリオンステーションで種牡馬として新たなキャリアをスタートし、初年度から200頭以上の種付けを行うほどの人気ぶりを見せています。今年の夏、クリストフさんも「戦友」との再会を果たすため牧場を訪問しました。

先週11月14日には「CL by C.ルメール」から、シルクレーシングとのコラボレーションによる特別なトリビュートTシャツが発売されました。このTシャツには、アーティスト尾花龍一氏によるジャパンカップの名場面が描かれており、シルクスクリーン印刷技法による職人技が光る一品です。クリストフさんも「イクイノックスへのトリビュートとして自信を持っておすすめできる作品です。ぜひこのTシャツを着て、競馬場でレースを楽しんでください」とメッセージを寄せています。今年のジャパンカップもまた、新たな名勝負が生まれることでしょう。皆さんも競馬場で歴史的な瞬間を見届け、競馬の持つ魅力を存分に味わってください！